おはようございます。日本夢之助です。
先日、香港民主活動家の学生・周庭アグネス・チョウ(以下周庭)さんが「香港国家安全法」により逮捕された(25時間後に保釈)。
日本でも大いに報道された。
逮捕前の(または逮捕後の)周庭さんのインタビュー映像を見て驚いたのは
日本語がめちゃくちゃ上手な点である。
もちろん、注目すべきは発言の内容だろうが、
その前に、
わたしは、あの流暢な日本語に興味がある。
相当勉強されたんだろうな、という想像が容易にでき、
多くの日本人が爆速でファンになったに違いない。
自分の言語を相手が勉強してくれるというのは、
彼女に限らず、例えば外国人旅行客の方々もそうだが
嬉しいものである。
さて、今回、その見(聞き)入ってしまった周庭さんの日本語であるが、
彼女が話している日本語が、わたしの耳に入った時点で内容を理解できているのが
すごく不思議な感覚なんですね。
人間の一般的な言語理解の話です。
彼女が日本語を話しているから当たり前だろ!と言われれば、それまでなんですがw
どんな言語でも
単語一つ、どの程度のレベルまで達成されていたら理解に繋がるのかが
普段から興味がありまして。
ただ発音されたら理解できるのか、正しいアクセント・イントネーションは必要なのか?
文でいえば、文法が正しければ理解できるのか?
そういった事です。
逆に、慣れ親しんだ(どころではない)母語などは
理解せずに聞き入れるなどは不可能です。
耳に入ってきた時点で、無意識に(強制的に)理解してしまいます。
しかし、勉強していない外国語はいくら聞いたって理解できません。
この違いが、外国語の学習に役立つのではないだろうかと思うんですね。
特に、彼女の話し方は
日本人の、「え〜」などの詰まり方・言葉選びの際に語尾を伸ばすなどの
“日本人が日本語を話す時の話し方” に殆ど近いです。
日本語で思考しながら日本語を話している様に見えて、
思わず、見入ってしまいます。
と言っても、もちろん、
相当厳密に見たら
「中国語を母語とされている方独特の発声」や「単語の選び方」などはあるのだが、
殆ど、日本人の日本語を理解するレベルで、彼女の日本語も理解できる自分がいます。
でも、そういう細かな点は、内容の理解という事においては
話す側の問題ではなく、聞く側の問題なのではないかと思います。
こういった事を考えると、
英語や中国語を学習するときに
日本人は初期の段階でのイントネーションやアクセントを相当勉強したり、挫折してそこでやめてしまったりする話がよくあるのだが、
過度に気にし過ぎ、とも思え
意外と、杞憂なのかも、と持てます。
四声がある中国語などは正確なアクセントが問われるでしょうが、
周庭さんの日本語(とそれを理解できる我々)を目の当たりにすると
もしかしたら英語などは決してネイティブである必要は全くないのではないか?と、思えます。
とりあえず、この度チャンネル登録してみた彼女のYoutubeと保釈後インタビューを載せておきます。