手打ち、とは…
その時スマホでググって、パッと出てきたのが
「確執を取り払って和解すること、不和を解消すること、」
の一文。
今、これを書いている自分の部屋にある「岩波国語辞典 第7版」には、
①取引・和解が成立したしるしに、両手のてのひらを打ち鳴らすこと。手をしめること。
③昔、武士が家来や町人を自分の手で切った事。
とある。
昨日、本屋で写真集を見てまして。
結構マニアックな写真集が割とたくさん置いてある書店で、
たまたま手にとった写真集は
簡易であるがケースに入ってて、値段が書いてない。
開くと、変な紙切れがクシャクシャになって挟まっている。
中身を開いて見れるのだが
やはり、どこを見ても値段が書いていない。
取り出したケースの奥に
これまたくしゃクシャになった紙が残っていた。
折れに折れて、
開かずに判った事は
それが売り上げカード(売本に挟まっている短冊)っていう事と、
ボールペン字の赤い手書きで
「手打ちでお願いします」
とあった。
手打ち?
手打ち?
手打ちでお願いします?
手打ち、ですぐ思い浮かんだのが
「これで手打ちにしましょう」
というヤクザ映画や時代劇に出てきそうな台詞で、
手打ちという言葉のイメージは何となくあって、
再確認でググって出てきたのが、冒頭に載せた説明文なのである。
それが、このシチュエーションの場合にどうなるか想像したら…
値段が店との故障で決まる、
いわゆる
時価!
と思い、
何万円とかだったらどうしよう。
っていうか、
接客してくれた店員さんと値段交渉するのだろうか?
いや、時価と言っても決まっているのだろうが、これから接客してくれる店員さんにその値段が
ちゃんと浸透しているのか??
店長が出てくるのか?
などと、別にこの写真集を買うわけじゃないが、
仮に買うとした時に迎えるべく、色々面倒臭そうな近未来を想像したのだが、
よく考えたら
レジの手打ち
って事だなと気付いた。
売上カード(とそこに書いてある事)なんて店員同士でやり取りするものなのに、
ケースの奥に意味ありげに残っってるもんだから
意味ありげにくしゃくしゃになってるもんだから
意味ありげに大事な事だけが見えたりしたもんだから
「手打ちでお願いします」
は、己を見つめ、迫ってくる、
まさに、メッセージ然としていたので、
無駄に恐怖した。
以上。